小樽市の不妊検査助成事業について
●不妊症について
不妊症は「生殖可能な年齢にあり正常な性生活を営んでいる夫婦が1年以上にわたって妊娠の成立をみないもの」と定義されます。
妊娠を希望しているカップルにおいてなかなか妊娠に至らない場合、不妊症検査を受けることでその原因がわかることがあります。また負担の少ないことから適切な段階をふみ、夫婦で足並みをそろえて妊娠に向けた治療をはじめるきっかけにもなります。
●不妊検査助成事業
2019年4月から小樽市では、妊娠を希望される方へ不妊検査にかかる費用の一部を助成する事業が始まりました。対象者は女性の場合40歳未満の方で、申請は1人1回です。男性不妊の検査であっても女性にかかる費用とは別に助成を受けられます。
助成事業についての詳細は小樽市ホームページをご覧ください。
・小樽市不妊検査助成事業 https://www.city.otaru.lg.jp/simin/iryo/kenko/otona/funinkensajyosei.html
●当院で行っている不妊検査
【血液検査】
保険の範囲内で行えるホルモン検査の他、自費負担になりますがオプションで行える検査内容についても説明し、十分ご理解いただいた上で検査を選択していただきます。
【超音波検査】
子宮および卵巣に不妊症の原因となる異常がないかを確認します。
また順調に卵胞が発育し、排卵がされているかを定期的にチェックします。
【クラミジア抗原検査】
性感染症の一つで卵管不妊の原因となるクラミジアの有無を検査します。
【子宮卵管造影】
子宮→卵管→腹腔へと続く経路の間に通過障害がないかを検査します。
通り道を広げるという治療的な効果もあると言われています。
【子宮頸がん検診】
治療方針に関わるため、子宮頸がんや頸部異形成の有無を細胞診で検査します。
検査や助成事業についてご不明なことがあれば、
小樽協会病院産婦人科外来(0134-23-6234)または小樽市保健所(0134-22-3117)へご相談ください。