カテーテルアブレーション(ABL)治療が受けられます

不整脈の中でも心房細動は近年とくに高齢者に増えている病気で患者数は2030年には100万人を超える見込みです。心房細動では心房がこきざみに不規則に震えるため全身に血液を送り出しづらくなり、息切れ、疲れやすさ感じるようになり、悪化すると心不全を引き起こすこともあります。 さらに心臓の中に血液の塊(血栓)ができやすくなり、この血栓が全身の血管を詰まらせると脳梗塞や腸梗塞などを引き起こし時には、死に至ることもあるため早期発見と適切な治療がきわめて重要となります。
不整脈の治療には、抗不整脈薬や血液をさらさらにする抗凝固薬などを使った「薬物治療」、カテーテルと呼ばれる細い管を足のつけ根の血管から心臓の中に入れ、心臓内の不整脈の原因となる組織を直接焼灼する「カテーテルアブレーション治療」、ペースメーカを使う「デバイス治療」などがあります。
なかでも、カテーテルアブレーション治療は唯一不整脈を完治できる治療法ですが、これまでは後志地区でこの治療を行える施設はありませんでした。しかし、当院では令和6年5月より不整脈(心房細動、心房粗動、発作性上室性頻拍、心室性期外収縮など)に対するカテーテルアブレーション治療を導入し、年間で100症例を超える治療実績があります。
不整脈と診断されていても自覚症状がない方や薬を飲んでいてもなかなか良くならない方はカテーテルアブレーション治療の適応となる場合もありますので、不整脈が心配な方や治療でお悩みの方は是非、当院の不整脈外来へご相談ください。
