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先輩臨床研修医の声:宮野 史也(H31,R2)

氏名 研修期間 先輩臨床研修医の声

宮野 史也
(みやの ふみや)
【初期】
平成31年4月~
研修の感想(令和2年9月)
研修の感想(令和元年12月)
 

研修の感想(令和2年9月)

2年目研修医の宮野です。今年は2年目について書きたいと思います。
2年目は地域研修と精神科で1か月、残りの10か月が自由選択です (今の1年目からカリキュラムが変わりましたがだいたい似た感じだと思います)。私は6ヶ月消化器内科、2か月麻酔科、残り2か月を北大での研修(放射線とリハビリ)としました。自由選択と聞くと様々な科を取りたくなりますし、進路が決まっていない方などはなおさらでしょう。もちろん1~2ヶ月しか研修しない科でも色々と学びましたが、内科は長期選択して入院後の経過等を長い目で経験したかったのでこのようなスケジュールとしました。その消化器内科では自分がやりたいこと、例えば外来や当直で入院させた患者を入院後も主治医となって治療計画を決め、退院の時期も考えるなどをやらせてもらっています。1年目より自分で調べ考えることが増えて勉強になっている実感があります。
 勉強になるといえば今年から当直のシステムが変わりました。具体的には二次救急の日については2年目が救急車からの搬送要請を受け、搬送後採血等の指示や評価までやった後に当直医にコンサルするような感じになりました。また二次救急の翌日は休みになりました。
個人的には1年目に比べて自分で決断する場面やそれに伴う責任が増し、とても勉強になっていると思います。とは言っても当直医や当番医はコンサルすればすぐに来てくださいます。今後専門医となって自分でどこまで診るのかという視点は重要ですし、当院の当直はその視点を育むにはとても良い環境だと思います。
 最後に少々早いですが当院での研修を振り返ります。
当院での研修が正解だったのかはよくわかりませんし、答えのないことだと思います。ただ言えるのは、2年目のまだ未熟な医師として必死にもがく機会は増えましたし、もがく私に手を差し伸べてくれる環境は豊富にあったということです。もがき方はActiveなものとPassiveなものに分かれますが、個人的には前者が好きです。自ら成長を欲しどのように研修生活をデザインするか、それを模索出来た2年間でした。
研修生活を支えてくださったすべての関係者に感謝しつつ結びとさせていただきます。


 研修の感想(令和元年12月) 

 研修医1年目の宮野史也と申します。
この“先輩研修医の声”に何を書くべきでしょうか。
まず“先輩”とついているからには学生の方々が対象となるでしょう。そして学生を対象にする以上その内容は学生にとって有益なものとするべきでしょう。そのため以下に書く内容は調べればわかるような一般的な内容よりも、研修生活の中で実際感じた個人的な内容で多くを占めようと思います。したがってここに書く内容は小樽協会病院における研修の一側面にすぎず、あくまで当院に興味を持つ一助程度にとらえていただきたいと思います。そして実際に見学へ来ていただき更なる興味を深めていただけましたら幸いです。
 さて、学生の方々は研修に何を求めるでしょうか。症例や手技の豊富さや立地、処遇など求めるものはそれぞれ違うでしょう。私の場合は将来精神科に進むことを決めており、研修では①common diseaseを病棟で管理できるようになる②他科に適切にコンサルできるようになる、の二点を差し当たっての目標としました。
またその目標とは別に、ある程度の余裕も持ちたいと考えていました。
研修医というのは医師になると同時に二年目の秋には専門科を決める立場です。出来ないことへの焦りと不安の中で将来どのような医師となるかをある程度は決めないといけない、すなわち多くの葛藤を抱える時期です。この大切な時期に日々の業務に追われ自分と向き合う余裕をなくすことを恐れました。忙しくやりがいのある医師という仕事は同時に自分の人生に対する疑問を先送りにするのではないかと懸念しました。
 このように考えていた自分がたまたま巡り合えたのが当院でした。マッチングまでに三回見学を経て雰囲気など含めて第一志望になりました。上記のような書き方をしたため語弊を招かないように言っておくと当院はいくらでも忙しくすることはできます。ただ色々な考え方をする研修医を受け入れる土壌があり、これこそが私を引き付けたのではないかと感じています。ぜひ見学にきてそれを感じ取っていただきたいなと思っております。
 

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