ここから本文です。

薬剤科

薬剤科業務

スタッフ:薬剤師12名、薬剤助手3名


院外処方箋発行枚数:4481枚/月
入院処方箋枚数:90枚/日
薬剤管理指導:750件/月
病棟薬剤業務実施加算:720件/月
無菌製剤処理加算:150件/月
外来化学療法件数:59件/日
入院化学療法件数:56件/月
薬学生実習受け入れ:6名/年
※令和2年8月現在
 

調剤業務

①調剤 

調剤室では入院患者様や外来患者様(一部)の内服薬および外用薬を調剤しています。電子カルテ上で医師からの処方を基に、年齢や腎臓・肝臓の機能、飲み合わせなどが適正であるかをチェックし、必要に応じて医師に確認を行ってから調剤します。また、調剤を的確に行うために散剤監査システムや水剤監査システム、全自動錠剤分包機などの調剤支援システムを導入しています。


 

②注射調剤

薬品供給管理室では病棟毎に繁用される注射剤の供給と全自動アンプル払い出し機を使用した患者様毎の個人セットを行っています。また、薬剤科では入院患者様と外来患者様(一部)の注射剤を処方せんに基づいて、薬剤師が投与量や投与方法、配合変化に関して確認し、調剤・供給を行います。令和元年より電子カルテシステムへ移行した際に、医師の指示ごとの二次元バーコードによる三点認証システムの運用を開始し、医療安全に努めています。





病棟業務

当薬剤科は病棟業務へ積極的に参画し、医療スタッフとの綿密な情報交換に基づいてチーム医療におけるスタッフの一員として活動しており、平成28年12月より病棟薬剤業務実施加算を算定し、病棟常駐を行っています。
主な業務内容としてカンファレンスへの参加、回診の同行、処方オーダー時における医師への入力支援、TDM、持参薬管理、他の医療スタッフからの相談応需などがあります。 また、患者様ご本人で薬が管理できない場合には、薬剤科にて用法毎に配薬セットを作成し、配薬間違いを防ぐだけではなく、看護師の業務負担軽減も担っています。また、TPNや抗がん剤以外の輸液の調製も一部を除き、薬剤師が無菌室で行っています。

①薬剤管理指導

薬剤科では全病棟において薬剤師が薬剤管理指導を行っています。
病棟では薬剤師が医師や看護師など他の医療スタッフと連携をとりながら、患者様に使われる薬について副作用などのチェックをおこない、薬に関する情報提供をしています。また、直接患者さんから症状を聴取し、検査データなどを確認することにより、薬の効果や副作用が出ていないかチェックを行っています。万が一薬の効果が不十分であった場合や副作用が疑われたときには、主治医と相談して薬の変更などの提案を行っています。

②持参薬識別

患者様が持参された薬は全て薬剤科にて識別しています。また、患者様と面談で得た情報やお薬手帳を参照し、使用中の薬の相互作用や重複投与などが起きないように細心の注意を払っています。

③薬品管理

注射薬の管理は各病棟、中央処置室、手術室において注射剤定数カートで在庫管理をすることにより、業務の正確性が増すとともに省力化も実現することができました。薬剤師はこれらの薬の品質を保つために、温度や湿度、光、使用期限などに注意し、管理をしています。また、定期的に薬の在庫等を見直し、スペースコストの削減や在庫金額の減少につなげています。
 

TPN調製業務

病気や手術など口から食事が取れないような患者様に用いる栄養補給する注射薬として高カロリー輸液があります。高カロリー輸液には1日に必要なエネルギー源となるブドウ糖やアミノ酸などが含まれており、心臓に近い血管から投与することからTPN(Total Parenteral Nutrition)とも言われています。TPNは約1日かけて投与することが多く、時間が経過すると細菌や真菌といった微生物が増殖する可能性が考えられるため、無菌的に調製する必要があります。当院では高カロリー輸液はクリーンベンチを用いて薬剤師が無菌的に調製しています。
 

抗がん剤調製業務

抗がん剤は無菌的な調製だけではなく、抗がん剤を取り扱う医療従事者が抗がん剤に曝露しないような調製が求められます。このような作業を薬の調製に精通した薬剤師が行うことによって細菌汚染のリスクや抗がん剤の曝露といったリスクを低下することができるため、当院では抗がん剤は安全キャビネットを用いて薬剤師が無菌的に調製しています。
また、これらの調製だけでなく、投与スケジュールや投与量の管理を行い、安全かつ有効的な薬物療法の一役を担っています。 外来患者様に関しては「より快適に、より安全に、安心して治療を受けられる空間」として平成16年8月2日に開設された外来化学療法室にて治療を行っています。

 

製剤業務

医療現場では治療上有効で必要とされているものの、市販されていない薬もあるため、病院内の審査機関により許可が得られた消毒薬や塗り薬、坐薬などの調製を行っています。

薬剤情報提供業務

薬は、有効性と副作用を十分確認した上で発売されますが、発売してからより多くの患者様に使用されることによって、それまで分からなかった副作用や新しい効果が発見されたりすることがあります。薬が安全に使用できるように常に最新の情報を収集し、薬剤師間での共有をはじめ、DIニュースなどを通じ院内スタッフへ情報提供をしています。

学生実習受け入れ

薬学6年制も実現しましたが、当薬剤科では次世代を担う薬剤師を育てることも大切な使命だと考え、積極的に実習生を受け入れています。認定実務実習指導薬剤師が中心となり、決められた実習スケジュールに従い、病院薬剤師の全業務のみならず、接遇など社会人として求められることについても指導を行っています。

チーム活動

感染対策チーム(ICT:Infection Control Team)
栄養サポートチーム(NST:Nutrition Support Team)
認知症ケアチーム(DST:Dementia care Support Team)
緩和ケアチーム(PCT:Palliative Care Team)
糖尿病透析予防指導チーム
周術期管理チーム

 各種認定・資格

抗菌化学療法認定薬剤師:1名
日本糖尿病療養指導士:1名
栄養サポートチーム専門療法士:1名
日本薬剤師研修センター認定薬剤師:1名
日病薬病院薬学認定薬剤師:2名
JPALS認定薬剤師:1名
認定実務実習指導薬剤師:3名


調剤薬局の皆様へ

<がん化学療法レジメン一覧>
地域の保険薬局を対象とし、当院のがん化学療法のレジメンを公開しております。
公開するレジメンは、当院化学療法委員会で審査・承認された標準的なもので、
患者様の状態によって投与薬剤、投与量、投与スケジュールは変更となる場合があります。

※掲載内容の無断転用を禁じます。
 

 【レジメン一覧】
    pdf 外科・消化器科レジメン (278.8KB)
    pdf 乳がんレジメン (208.7KB)
    pdf 呼吸器科レジメン (276.7KB)
    pdf 婦人科レジメン (88.6KB)



<服薬情報提供書(トレーシングレポート)について>
緊急性は低いが担当医師へ情報共有が必要と考えられる事項(アドヒアランス、残薬状況、治療上の有害事象等)がありましたら、下記のトレーシングレポートを活用し薬剤科にご連絡ください。薬剤科より担当医師へ情報提供を行います。
トレーシングレポートは疑義照会ではありませんのでご注意ください。
 

pdf (348.2KB)

 FAX 0134(23)4886

Get Acrobat Reader web logo
PDFファイルをご覧になるには、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない場合は、左の"Get Adobe Reader"アイコンをクリックしてください。

本文ここまで

  • 前のページへ戻る
  • ページの先頭へ戻る