小樽協会病院

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おたるレディースクリニックの2024年分娩業務終了に伴う当院の産科診療について

 おたるレディースクリニックの2024年分娩業務終了に伴う当院の産科診療について

 

現在小樽市には、分娩を取り扱う施設がおたるレディースクリニック(小林寛治院長)と当小樽協会病院の2施設ありますが、20241月をもっておたるレディースクリニックが分娩業務を終えることとなりました。

 これまで当院が分娩業務を休止していた時期も含め、多くの妊婦さんのニーズを支えてきたおたるレディースクリニック。今後は当院がそのニーズにも応えられるよう、小林院長にも日々アドバイスをいただきながら現在当院の受け入れ体制を整えております。




通いやすく産みやすい小樽に 〜周産期セミオープンシステムの導入〜

 おたるレディースクリニックでは引き続き、妊娠30週前後まで妊婦健診の診療が可能となります。妊娠20週(妊娠6ヶ月)頃に一度当院に受診していただき、胎児超音波スクリーニングを行ったり、妊婦さんとのお話を通じてリスク評価やお悩みを聞かせていただきます。妊娠後期より当院で分娩・産後までを対応させていただきます。もちろん妊娠初期からの診療を当院にご希望いただいても構いません。

おたるレディースクリニックに通院中の妊婦さんが夜間休日に受診を希望される場合は、当院が対応できるよう準備を進めております。

 

妊産婦さんがより過ごしやすい空間に 〜産科病棟個室の拡充〜

 5年前の分娩再開時に分娩室LDRを2部屋設けましたが、今後多くの妊婦さんのお産や産後のケアに関われるように、産科病棟のリフォームを予定しています。妊産婦さんがより過ごしやすく、ご面会のご家族にとっても幸せな空間になるよう準備を進めています。

  

 

 和痛分娩を始めました 〜総合病院での硬膜外麻酔下分娩の導入〜

 小樽協会病院では、産婦人科・麻酔科が協力して、当院で出産予定の方に、和痛分娩を選択いただけるよう現在準備を進めております。ご出産経験があり、帝王切開を受けたことがない方が対象です。ご希望の方は、麻酔科医(妊娠20週台)、産科医(妊娠30週台)との面談を通じてあらかじめご了解いただきたいことをお伝えいたします。まずはお気軽にスタッフへお声がけください。

  

遺伝カウンセリング・遺伝学的検査 NIPT・羊水染色体検査など〜

以前よりご相談のある妊婦さんへ産科遺伝カウンセリングを行っておりましたが、20234月より当院でも新型出生前診断NIPT(母体血液検査)が行えるようになりました。妊娠1015週の妊婦さんが対象となります。ご希望の方は事前にご夫婦で当院にお越しいただき、認定医のもと遺伝カウンセリングと情報提供を受けていただきます。不安なので相談したい、まず検査のことを聞いてみたい、という方はまずカウンセリングだけでもお受けいただければと思います。来院時に医師やスタッフへお気軽にご相談ください。



お近くのまちでも妊婦健診が受けられる後志に
 〜周産期遠隔医療〜

日本では妊娠中に平均14回ほど妊婦健診にお越しいただきます。病院でしっかり診てもらえて安心が得られるという意味ではよいのですが、遠方からや冬に毎度通うのが大変とお悩みの声もあります。

 当院では関連病院である余市協会病院や岩内協会病院へ助産師を派遣し、遠隔妊婦健診を行っています。妊婦さんのお顔の表情はもちろん、超音波検査の情報や胎児心拍モニターの情報も、画面越しでリアルタイムに当院の産科医が確認することができるのでお互い安心です。ご希望があればゆっくり助産師さんと相談や指導を受けられる、というのも魅力の一つです。当院であらかじめ妊婦さんのリスクを評価した上で、現在は3回まで遠隔妊婦健診を受けることができますが、システムを改善しより多く受けられるようにできたらと考えています。




小樽にお住まいの妊婦さんや里帰りを希望する妊婦さんが、引き続き安心して小樽で出産しその後も安心して育てられるよう、引き続きおたるレディースクリニックと連携を図りながら、今後当院としてできる準備を整えてまいりますので、いつでもご相談ください。