平成29年度 社会福祉法人　北海道社会事業協会　小樽病院 病院指標

呼吸器科は、肺がんに対する化学療法での治療目的の入院が最も多く、次いで、睡眠時無呼吸、間質性肺炎となっております。当院では呼吸器科と呼吸器外科が連携し、最新の科学的根拠に基づいて集中的かつ集学的に治療に当たる為に呼吸器病センターを平成26年12月より開設し、広く患者様を受け入れております。

循環器内科では、狭心症・慢性虚血性心疾患に対する心臓カテーテル検査の入院が最も多い症例となっており、次いで心不全、狭心症・慢性虚血性心疾患に対する経皮的冠動脈形成術（PCI）等の治療を行っている症例、除脈性不整脈に対しての心臓カテーテル法により諸検査、急性心筋梗塞に対して心臓カテーテルと経皮的冠動脈形成術の治療の順になっております。
生活習慣病に関わりの深い、高血圧、心筋梗塞、狭心症、不整脈などの心臓の病気を多く診療しています。急性期治療を必要とする急性心筋梗塞、心不全などの病気に対し、他医療期間や救急隊との連携を図り24時間対応できる体制作りをとっています。また、循環器科医師による心臓血管健診も実施しております。

小児科は喘息・急性気管支炎・上気道炎といった小児呼吸器疾患が多くなっております。平均在院日数は全国平均とほぼ同じ又は短い入院日数となっており、標準的な医療を提供しています。また、診療内容は小児科分野全般のほかにも、専門医による外来診療も行っております。小児科病床を有しているため、他院からの重篤なお子さんの紹介も多数あります。
また、小児科では病気の治療だけではなく、健診や予防接種を行いお子様の”元気“を応援しております。

外科で最も多い症例は、乳癌に対して化学療法で治療をしている症例になります。次いで、肺がんの手術目的での治療、直腸癌に対しての化学療法、気胸の手術等の症例となっております。肺がん等の呼吸器疾患手術、乳癌等の乳腺疾患手術並びに検診、腹腔鏡下及び胸腔鏡下手術等に積極的に取り組んでいます。肺がんの治療では、呼吸器内科との連携を図り診療を行っております。
2017（平成29）年10月に呼吸器病センター内にて気胸疾患を中心に診療する気胸部門（気胸センター）を設立いたしました。気胸に関し何かありましたら当部門（気胸センター）にお気軽にご相談ください。

整形外科では、股関節や大腿部の骨折で手術を行う症例が最も多くなっております。患者様が治療・リハビリを継続して受けられるように他院との連携を行っております。次いで、胸椎や腰椎の骨折、前腕の骨折の症例となっております。骨折の手術後は在宅や施設等への復帰に向けて地域包括ケア病棟でのリハビリを行っております。

形成外科で葉がリンパ節・リンパ管に対する治療・手術の症例が最も多く、北海道内各地より患者様が来院されています。次いで、眼瞼下垂に対する手術の症例、骨軟部に対する手術の症例となっております。形成外科は体表面に現れる様々な原因に伴う障害（変形や痕跡など）を主に手術治療によって改善することを目的とした外科系診療科です。

消化器内科で最も多い症例は胆管結石・胆管炎に対する手術治療となっております。次ぐ症例として虚血性腸炎、ウイルス性腸炎、胃十二指腸潰瘍・胃憩室症・幽門狭窄による手術治療となっております。
消化器内科では、検診と二次検査による早期発見・早期治療を行っています。胃カメラや大腸カメラなどの内視鏡検査では細心の注意を払って検査を行っております。患者様のご希望に応じて痛み止めの注射も使用いたします。他医からの紹介患者様も積極的に受け入れております。

抗がん剤を投与される患者様に対して、体への負担を減らすために抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置を行っております。

患者数が10件未満の場合、”－”で表示しています。

当院、循環器科では心臓カテーテル手術を用いた閉塞した冠動脈を拡張するためのステント（網目状の小さな金属製の筒）を留置する手術を多く扱っています。

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外科では肺がんに対する手術として、開胸手術ではなく、ほとんどの手術を胸腔鏡下で行っております。この胸腔鏡下での手術を行うことにより患者様への負担を軽減させております。胆嚢や結腸に対する手術も腹腔鏡を使用しており、体への負担を軽減させております。

高齢者に対する大腿骨頚部骨折の手術が多く占めております。地域包括ケア病棟を有しておりますので、リハビリが必要な患者様にも対応しております。

リンパ管吻合術とは、四肢リンパ浮腫の患者に対して、患部皮下に存在するうっ滞した集合リンパ管を切開し、静脈へ吻合するシャント・バイパス作成手術です。患者様は北海道内各地をはじめ、道外からも来院されています。

消化器内科の手術では内視鏡を使用するものが多く、最も多いものは大腸にできたポリープを切除する手術です。総胆管結石等に対する胆道ステントも多く行っております。 内視鏡を使用する手術では患者さんの負担や在院日数が軽減されます。