小樽協会病院

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先輩臨床研修医の声:田部 裕哉

氏名 研修期間 先輩臨床研修医の声
田部 裕哉
田部 裕哉
【初期】
平成23年4月~
小樽協会病院での研修生活<外科>(平成23年6月)
小樽協会病院での一年間(平成24年2月)

 

小樽協会病院での研修生活<外科>(平成23年6月)

4月からの研修生活もはや2ヶ月が経ちました。
しばらく世間一般とかけ離れた生活をしていた身としては、この新たな生活に慣れるまで時間が掛かるのではないかと心配をしておりましたが、それも充実した毎日のお陰で杞憂に終わりました。

研修生活について述べる前に、まずは私が当院を研修先に選んだ経緯について触れさせていただきます。
研修病院を選ぶにあたり、私のように道外大学出身者が地元に戻って研修を受けようとしても、研修病院に関しての情報が乏しく、何を基準に選択すれば良いのか困るというのが実情だと思います。
私は先輩研修医の実体験を参考にして研修先の候補として当院を選び、さらに病院見学をして病院の雰囲気を実感し、先輩研修医と直接お会いしてお話を伺うことで研修生活の実態について知ることができました。

この様にして得た情報を基に、研修内容、病院の規模や雰囲気、環境などを踏まえ、最終的に当院での研修を希望した次第です。以下では、当院を研修先として考えておられる医学生の方々の病院選びの参考になればと思い、2ヶ月間の研修について述べさせていただきます。

研修初日、内科系からスタートするものと思い込んでいた私は、外科配属と知らされてまず驚き、次に不安が過ぎりました。長時間の手術見学に耐えうる体力はあるのだろうか?体育会系の厳しい先生方のご指導に2ヶ月間耐えられるのだろうか?と学生時代の病院実習で植え付けられた私なりの外科に対するイメージが頭を擡げました。

しかし研修が始まるとすぐにこのような懸念は払拭されました。

まず当院の外科は、"呼吸器外科"と消化器や乳腺などの疾患を診療する"外科"に大別されておりますが、研修ではこの外科系全ての疾患について幅広く学ぶことができます。

主な研修内容としては、医師としての心構えに始まり、手術の際の入室から退出までの流れ、各医療従事者の役割や連携の重要性、カンファレンスでの画像の読影や治療方針、術式の選択決定に至る考え方などを学びました。
実技では、ガウンテクニック、術野での筋鈎などを用いた視野確保、内視鏡の把持、結紮、縫合、動脈ライン確保、尿道バルーンカテーテル挿入などを行いました。
さらに病棟での基本的事項として患者様への接し方、回診時の留意点、カルテの書き方、検査や薬剤のオーダー方法なども学びました。また当院が一次救急に指定される日であれば、切創、咬創から腹痛、脱水などで来院する患者様に対するプライマリケアを学ぶこともできます。

実際の研修の様子ですが、手術中は進行に応じて局所解剖や術式に関して適宜ご指導いただきながら術野に入ることができるので、どの手術も印象深く大変勉強になり、時間の経過を忘れるほどです。

先生方は人間味に溢れ、豊富な知識と経験を基に丁寧に判り易く指導して下さいます。特に回診時にご指導いただける、術後の患者様に対する診察上の要点や術後管理は大変勉強になりました。
一方、2ヶ月間の職場である病棟は、緊張感の中にも和やかな雰囲気が漂い、スタッフの方々も若く活気があり、大変働き易い職場であると実感しました。

以上の様に外科研修では、術式や手技、術前術後管理などの専門的な知識と共に、医師としての基本的な知識も多く学びました。これらの基本的な事柄は今後私が医師としてどの分野で医療に従事するのかに関わらず必須の知識であるため大変貴重です。
研修生活では、これまで机上で学んできた知識が実践されている場面を目の当たりにできるため、臨床に対する興味がますます高まり、現在も充実した毎日を過ごしています。

まずは様々な病院を見学した後、当院へお越し下さい。当院の良さをより実感できると思います。
それではお待ちしています!

 

小樽協会病院での一年間(平成24年2月)

昨年4月から小樽協会病院での研修が始まり、早くも1年が過ぎようとしています。

わからない事ばかりで右往左往することが多かった前半に比べ、後半は少しずつ日常業務や現場の雰囲気に慣れ始めました。
気持ちにも僅かに余裕が芽生え始めた現在、この1年間を振り返り、前回の続きとして外科研修後の各科での研修について述べたいと思います。

循環器内科では急性期および慢性期の心疾患について、心電図や心エコー、心臓カテーテル検査等を経て診断そして治療に至るまでの一連の流れを学ぶ事ができました。
慢性心不全が増悪し肺水腫で呼吸状態が非常に悪く救急搬送された患者様が1ヶ月後には独歩で退院されたことが最も印象に残っています。その他、いずれの診療科にも共通している事ですが、職業や居住地、家族構成などの社会的要因や生活歴が治療や退院後の生活に大きな影響を及ぼしている事も様々な事例で学びました。

消化器内科では上部、下部消化管内視鏡検査での内視鏡操作法や所見、その後の治療方針について多くの症例から学びました。その他、肝臓、胆嚢、膵臓疾患の画像および内視鏡的所見から診断、治療に至る過程や、日常的な処方、栄養、点滴治療について学びました。

麻酔科では、術前診察から挿管、換気、動脈ルート確保、脊椎麻酔、術中の全身管理などを中心に学び、ときには医学全般に関する忘れかけていた知識について再認識する事もあり大変勉強になりました。

小児科、産婦人科は各1ヶ月間の研修でしたが、小児科では12月という季節柄、ウイルス性胃腸炎、RSウイルスおよびマイコプラズマ肺炎などの一般的疾患から、稀な遺伝子疾患についても学ぶ機会がありました。産婦人科では外来診察や検診、正常分娩、帝王切開、さらに腹腔鏡下手術では見学や実際に参加して学ぶことができました。

そして現在は呼吸器内科に所属し、間質性肺炎、COPD、喘息、肺癌などの担当患者様を通じて診断や治療法について、さらに気管支鏡検査やCV、PICC挿入などの手技、外来での診察法などを学んでおります。

研修医1年目は、およそ2ヶ月ごとに診療科が変わります。そのため、各科での研修に慣れた頃に次の診療科へ移らなければならず、物足りなさが残る事も多々ありました。そのような場合、将来選択する診療科も踏まえて2年目で再度選択も可能ですが、いずれの科も大変丁寧にご指導いただき、将来的に役立つ知識を学べる充実した研修内容であったため、2年目の診療科選択が現在の悩みどころです。

この1年間はご指導いただいた各科の先生、多くのスタッフそして他の研修医に支えられ、ときには叱咤激励されながら多くを学び、大変貴重な経験ができました。これまで得た知識、経験を基に2年目も小樽協会病院で研修させていただき、医師として、そして人間的にも更に成長したいと思います。引き続きご指導ご鞭撻を宜しくお願い致します。

最後になりますが、これまで当院で研修を受けてこられた先輩研修医の方々も仰っているとおり、この様に充実した研修を受けるためには当院のような規模、雰囲気の病院が最適だと実感できました。次年度以降、新たな研修医が小樽協会病院での研修を希望し、実り多き初期研修を受けられることを願っております。

研修医室にて
研修医室にて