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5.助産師による保健指導


当院の妊婦健診は、お一人おひとりに丁寧な診察や説明、保健指導を充実させ、満足感のある健診と、妊娠生活や出産へ向けて信頼関係を築けるよう予約時間に余裕をもたせております。
現在、感染症予防の面からも、待合室での混雑が起こらないよう考慮しております。

内  容
① 切迫流早産予防について
② 歯科受診のご案内 
③ 体重管理について
④ 妊娠中のマイナートラブルへの対応
⑤ おっぱいの手入れ
⑥ 入院準備

⑦ 分娩の流れ・過ごし方、入院のタイミング
⑧ バースプラン
についてパンフレットを用い個別指導を行っています。

 ※現在、感染症予防対策として集団による「母親学級」の開催を行っておりません。
「母親学級」 の再開の目処がたちましたら外来助産師よりご案内いたします。


① 切迫流早産予防について

妊娠中に感じることの多い、お腹の張りについて生活で注意したいことや受診の目安について説明します。

〇初期のお腹の張り感や痛み、出血時の対処
〇仕事や家事・育児などと安静の確保について
〇中期、後期それぞれの子宮収縮の注意点

※医師の診断のもと、母子手帳にある「母健連絡+カード」や「診断書」の発行も可能です。
(お渡しまでに日数をいただきます。)
※当院では36週未満のお産の徴候や、早産の恐れがある場合、札幌の高次医療施設への搬送を行っています。


② 歯科受診のご案内

妊娠中は、女性ホルモンの変化やつわりで虫歯や歯周病になりやすい時期です。

歯周病の妊婦は、早産および低体重児出産のリスクが高くなるという報告もあります。
つわりが落ち着き、安定期に入ったあたりで、歯科受診を受けましょう!
妊娠中期の妊婦健診で歯磨き粉のサンプルをお渡ししています。※数に限りがございます。


③ 体重管理について

妊娠中の栄養・食生活を含め、体重のコントロールについての指導を行っています。

〇つわりの時期の栄養や食事の工夫
〇妊娠高血圧症候群→自宅での血圧測定をし、必要に応じて当院循環器内科を紹介します。
〇妊娠糖尿病→初期・中期の血糖検査での異常値がある場合、詳しい検査を行います。
〇肥満による分娩時のリスクの説明
〇産後体型回復のため

〈当院での妊娠中の体重増加の目安〉

BMI(体格指数) 体重増加の目安
18.5未満 1215kg
18.525未満 1013kg
2530未満 710kg
30以上 個別対応(5kgを目安)

               2021年日本産婦人科学会より

妊娠中の栄養や、食生活、体重増加への相談を助産師と個別に対応しています。
医師の指示またはご希望があれば、栄養士からの栄養指導が受けられます。


④ 妊娠中のマイナートラブルについて

妊娠によって変化する身体の不調や、不快感についての個別指導を行っています。

〇初期のつわりの時期の過ごし方
 →栄養の取り方や、吐き気を誘発しない工夫を考えましょう。我慢し過ぎずに相談して下さい。状況によって医師からのクスリの処方や、点滴も受けられます。

※医師の診断のもと、母子手帳にある「母健連絡カード」や「診断書」の発行も可能です。(お渡しまでに日数をいただきます。)

〇妊娠中の姿勢や身体の動かし方、体操のご提案
 →下腹部の引きつった痛み(牽引痛)、尿漏れ、便秘、痔、腰痛、恥骨部痛、股関節痛、足のつり(こむら返り)、むくみ、寝返り・起き上がり・動き始めの辛さ 等

◆妊娠中だからしょうがない!と我慢せず、気になる症状は助産師にご相談下さい。身体の特徴を観察し、個別に指導します。

〇妊婦帯や骨盤ベルトの選び方・着用について
 →ご自身で用意した物があれば健診時お持ち下さい。妊娠中~産後まで使える、「厚手腹巻き」「ソフラビレイ」の外来での取り扱いがあります。 安全で身体に無理のないアイテムの使用についてのご相談に応じています。
 


⑤ おっぱいの手入れ

産後授乳に対するご希望を伺い、母乳、混合栄養・ミルクに関わらず、お母さんのご希望に添えるよう妊娠中から準備を行っています。

妊婦健診34週頃には、授乳に関するお話や乳頭マッサージの方法を指導しています。
ご希望される方には、乳房乳頭の観察をさせていただき、産後の母乳育児がどうなりそうか、トラブルを起こしそうな要因はないかを予測して、実際にマッサージ法などお伝えしています。

⇒妊娠中からの母乳育児への関わり

⑥ 入院準備

妊娠30週頃から、ベビー用品やいつお産が始まってもいいよう入院の持ち物の準備をしておきましょう。

〇ご自分で準備が必要な物の説明があります
〇入院時お渡しする「お産セット」
〇病院で準備している「アメニティセット」
→「お産セット」「アメニティセット」については こちらのリンク先の下の方をご覧ください。

※妊娠35週頃、申し込みをしていただきます。
※お母さんのパジャマやバスタオルの準備は必要ありません。

※陣痛や破水などの入院時の送迎の手配や、上のお子さんのお世話など、誰が何をするか決めておきましょう!


⑦ 分娩の流れ・過ごし方、入院のタイミング

初めてのお産の方も、経産婦さんにも、陣痛の始まり方や破水・入院のタイミングについての説明をしています。

・陣痛、破水ってどんな感じ?
・どうなったら電話したらいいの?
・入院のタイミングは?
pdf ⇒入院のタイミングについてのパンフレット (642.8KB)
pdf ⇒陣痛中の過ごし方についてのパンフレット (422.6KB)

初めてのお産の方は、何もかもが初めての経験で分からず不安かと思います。同じように、経産婦さんも前回のお産と同じとは限らず、経験があるからこその心配もあるのではないでしょうか?当院では、37週以降NSTでのお腹の張りの頻度や強さ、内診での「赤ちゃんの頭の下がり具合、子宮口の開き・柔らかさ、前回のお産の進み方、病院までの距離や時間」など、お話を伺いながら、入院のタイミングを事前にイメージし、安心してお産に臨めるよう、医師・助産師共に指導の時間をもうけています。

外来助産師、病棟(入院)助産師間での情報共有をしています。
夜間・休日の入院のタイミングとなっても安心して連絡して下さい。


⑧ バースプラン

「バースプラン」とはどんなお産がしたいか、自分なりの出産計画を立てお産を具体的にイメージするものです。

◆当院でご提案している内容
・立会い分娩をしたい ※現在は感染対策のため行っておりません。
・足浴や背中・腰を温めたい
・アロマを使いリラックスしたい
・好きな音楽をかけたい
・赤ちゃんが産まれたらビデオ通話したい
・写真・ビデオを撮影したい
・すぐに赤ちゃんを抱っこしたい
・分娩台でおっぱいを吸わせたい
・胎盤を見たい
・などなど、出産への満足感が高まるようお手伝いさせていただきます。

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